本日の午前中に各報道機関が北朝鮮は20日、朝鮮労働党の中央委員会総会を開き、21日から核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を中止することを決めたことや、核実験中止の透明性を担保するためとして、北部の核実験場の廃棄も決定したことを報じました。
南北首脳会談や米朝首脳会談を前に、核・ミサイル開発を優先してきたこれまでの路線を大きく転換させた形ですね。
また、韓国の青瓦台(大統領府)高官が18日に休戦状態の朝鮮戦争(1950~53年)を終結させて平和体制に転換するため、当事者間で終戦宣言をする方向で検討していることを明らかにし、27日の南北首脳会談で戦争終結に合意した後、米国を加えた3者首脳による終戦宣言や、中国を加えた4者による平和協定締結を模索しているようです。
これが実現できれば、ノーベル平和賞ものの功績でないでしょうか?
ひとまず、北朝鮮関係の地政学リスク低下でリスクオンのドル高材料と言えます。
一方で、「わが国に対する核の脅威がない限り、核兵器を絶対に使用しない」と北朝鮮の金正恩委員長は、核保有国としての立場も表明し、既に開発済みの核やミサイルの廃棄には踏み込んでおらず、「完全な核廃棄」を求めるトランプ政権との非核化交渉は難航も予想できます。
金委員長は、核やミサイル開発の進展で「核戦力の兵器化の完結が検証された」と強調し、「いまやわれわれには、いかなる核実験や中長距離・大陸間弾道ロケット(ミサイル)試射も必要なくなり、核実験場も使命を終えた」と述べました。
つまり、昨年9月まで6回にわたって核実験が行われてきた北東部、豊渓里(プンゲリ)の核実験場を廃棄する理由としては、”核兵器が完成したから実験する必要がなくなったから”ともとれます。
これまでに、北朝鮮は約束を破棄し、核実験やICBMの試射を強行した過去があるわけなので、今回の核実験場を廃棄、ICBM発射中止を手放しに喜べはしない状態と思います。
そのため、週明けの相場へのドル高材料とは言えるものの、限定的な動きをするのでは?と考えてます。

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